Grüezi mitenand!
さて、チューリッヒ留学にはどれくらいの費用がかかるでしょうか。
皆さんが抱いているイメージの通り、スイスという国は世界で一番物価が高い国として知られています。特にチューリッヒは都市部のため、スイスの中でも物価が最も高いです。
このランキングは、イギリスの経済紙『エコノミスト』が「2023年世界一生活費の高い都市ランキング」として発表したものです。
ご覧の通り、チューリッヒはシンガポールと同率で一位になっており、ジュネーブも三位となっております。
そこで今回は私が実際にどんくらいお金がかかるのか紹介したいと思います!
以下の図が一か月にかかる生活費を簡単にまとめたものです(1CHF≒170円)
家賃 | 599CHF |
交通費(定期代) | 63CHF |
保険 | 38CHF |
携帯代 | 39.95CHF |
外出費 | 50CHF~ |
食費 | 200~350CHF |
月によって変動ありますがだいたいこのぐらいになります。
日本円にすると17万~20万ぐらいになると思います。大学から月8万の奨学金をもらっていますが、それだけでは到底暮らしてはいけません。。。
それではそれぞれの項目について詳しく説明していきたいと思います。
家賃
チューリッヒの大学に留学する場合、学生寮に関してはWOKOという会社がほとんどの学生寮をまとめています。 URL: https://www.woko.ch/
そのため、派遣留学の場合、留学先大学からWOKOを紹介され、その指示に従って寮の申し込みをすれば、勝手に寮の部屋が配属されます。
寮と言っても何種類もあり、その種類によって家賃も変わってきます。また、同じ寮でも部屋によって値段が変わります。
どんな部屋でもいい方なら心配する必要ありませんが、もし心配ならば、以下のような条件を付けてメールを送りましょう。
・なるべく安い部屋がいい(おそらくベランダなしの地下の部屋に配属)
・一人部屋がいい
・なるべく大学から近いところがいい
などなど、自分の希望通りの部屋になるといいですね。
けれどやっぱり運の要素が大きいと思います笑
ルームメイトによって寮のパーティーの頻度や仲の良さ、共同スペースの綺麗さなどが本当に違ってきます。
自分の寮に関しては、二週間に一回ぐらいの頻度でパーティーをやっており、平日にはルームメイトとジム行ったりするぐらいに仲は良いと思います。
ルームメイトは留学生活の中で最も共に過ごす時間が長いかと思います。
そのため、寮探しは値段も考えて慎重に行った方がいいでしょう。
交通費
スイスの交通費は高いです。
日本みたいに改札はないので正直無賃乗車が可能です。
しかし、たまにに駅員さんが切符や定期の確認をしてくるので当たり前ですが買った方がいいです。(無賃乗車がばれた場合、100~200CHFぐらいの罰金が科されます。)
ここではおすすめのチケットを紹介します!
①Half Fare Travelcard (Halbtax)
これはスイス国内の切符の値段がすべて半額になるチケットです。
一年からの契約なので、一年以上留学に行く方は来た時すぐに買うことをお勧めします。
大人であれば、190CHF、16~25歳の方はあれば120CHFで買えます。
けど、登山鉄道などの一部のチケットには使えない場合があります。
注意
このようなチケットを買う必要があるため、スイスに来たばっかの交通費は高くなります。
②ZVV NetworkPass Season Ticket
これは自分が定期として毎月購入しているものです。
チューリッヒ市内はゾーンに分かれています。
私はこの写真のゾーン110(寮と大学がある地域)の一か月ごとの定期を買いました。
私はこのチケットを毎月63CHFで購入しています。
これは購入したゾーン内であればバス・トラム・電車乗り放題というチケットで、もちろん二つ以上のゾーンを組み合わせて購入することも可能です。(年単位での販売もしてます!)
③Swiss Travel Pass
これはスイスに旅行に来る方におすすめのチケットです。このチケットがあれば、スイスにある公共交通機関がすべて利用できるのに加え、観光名所や博物館の入場料が無料になります。
スイストラベルパスの有効期限は、3、4、6、8、15日間を選んで購入できます。
これはスイスまたはリヒテンシュタイン在住の人は購入することができないので自分は持ってないですが、スイスに来る方には是非お勧めします!
上記のリンクに日ごとの値段が書いてあります。
一番安い値段である、25歳以下で三日間のパスですら172CHFからで当然高いかと思われます。
皆さん、これがスイスに来るということだよとお伝えしたいです笑
保険
スイスに住む場合は、スイスの保険会社の基礎医療保険の加入が義務付けられ、それは一年間の留学を行う方も例外ではありません。
派遣留学をする際に日本の大学からも保険を入らされていたので、「なんでまた保険はいらなきゃいかんねん」と思っていた私はなるべく一番安く済まそうと一番安い保険に入りました。
私が毎月購入している保険は
Swisscareの「International student health insurance」
というやつです。毎月38CHFですね。
ここで注意なのが、swisscareはスイスの保険会社として扱われてないということです!
つまり、ただswisscareに加入しただけでは保険に入っているとみなされないのです。
(本当めんどくさいですよね、名前ややこしい。。)
けど、swisscareの保険を購入した際に、保険加入義務免除申請シートみたいなものが送られてくるので、それを記入して送り返せば、swisscareが国に対してその義務の免除を申請してくれます。正直この方法が一番安いと思います。
他の保険会社はどこも高い保険ばっかりです。さすがスイス!!
携帯代
外国で携帯契約大変ですよね。
日本にいるときは全部親に任せっきりだったので本当に手続きがわかりませんでした。
まあでも簡単に言えば、SIMカードまたはeSIMを購入してぶっさせばいいだけです。
スイもしスの携帯会社はいろいろあるのですが、主に二つ。「Sunrise」と「Swisscom」です
私はSunriseの「Up Mobile L」というサブスクリプションを買いました。
このプランは一か月44.95CHF(Half Fare Travelcardを持っていたら5CHF割引)で
・スイス国内での無制限データ利用と無料通話
・ヨーロッパ数国内での無制限データローミング
・40GBまでは高速データ利用、以降は低速
というプランとなっています。
自分は割とお得だと思っていますが、Sunriseはメジャーな会社なので、とても使いやすく思う反面、他の会社よりかは値段が高いかなと思います。
自分に合った携帯会社を選んでみましょう。
また携帯関係はオンラインで購入することが怖くて、店まで直接行って店員さんに丁寧に説明してもらいました!
外出費
これは本当に月によって変わってくると思います。
友達とカフェ行ったり、バー行ったり、旅行いったりなどなど、、
~外食する場合~
スイスでの外食は日本では考えられないぐらい高いです。
そのためスイス人の学生の場合でもそんな頻繁には行かないそうです。
しっかりとした料理と飲み物を頼めば1人当たり20CHF以上はいきます。
自分からしたら月に1~2回しかいかないレアイベント!なので行くときは毎回ワクワクしてます、財布とにらめっこしながら。
たいてい自分は友達と近くのスーパーで軽食とビール買ってそこらへんで飲んで話してます。正直これでも全然楽しいです!
なぜなら自分の場合、レストランに行く目的はおいしいものを食べるよりかは友達と落ち着いた場所でなにか食べながら話したいという気持ちの方が大きいからです。
~旅行・遠出する場合~
スイスはヨーロッパの中心にあるので、いろいろな国に行くのに非常に便利です。
例えば、ドイツに行く際、場所にもよりますがミュンヘンなどスイスに近い都市であれば20~30CHFぐらいで行けちゃいます!
(Flixbusを使ったり、スイスの鉄道会社より、他の国の鉄道会社からチケットを買ったりする方が安く済みます。)
また、時期によりますが、ロンドンに往復で40CHFで行けちゃったりもします!
ぜひスイスにいる間にヨーロッパを堪能することをお勧めします。
スイス国内に遠出する際も、上記に説明したようなチケットがあれば非常に安く済みます。
ここでは説明してないですが、7PM~5AMまでスイス国内の交通機関がすべて無料になるようなチケットもあります。
一年間だけの留学を行う際、自分は国外よりもスイス国内の観光をすることをお勧めします。なぜなら、この先ヨーロッパに旅行するとしても、スイスに行こうとはあまりならないんじゃないかと思います笑
友達とヨーロッパ旅行することになったのなら、ドイツ、スペイン、イタリア、フランスなどが候補として上がるでしょう。それだったらこの一年間スイスという国を思いっきり楽しんでやるぞ!というのが私の考えなのです。
食費
それでは最後に食費の説明ですね。外出費のとこで説明した通り、外食は非常に高いので多くの人が自炊せざるを得ません。
また、大学の学食も日本では考えられないくらい高いのです。私は週に1、2回友達と学食に行くのですが、7~10CHFは普通にかかります。
そのため、一人で学食に行くことは避け、友達とのコミュニケーションをするために学食に行く方がいいでしょう。
それではスイス人や留学生はどのように生活しているのでしょうか?
一概にとは言えませんが、多くの大学生は近所のスーパーで昼食を買っています。
ヨーロッパですのでパンは本当に安いです。
最初僕は弁当を作って持って行ってたのですがさすがに耐え切れず、昼食にはパンしか食べないようになりました。
そして夜には自炊をするという食事サイクルです。
スイスにはいろいろなスーパーがありますが、主にcoopとMigrosの二つがメインです。
しかし、AldiやLidlというその二つよりもさらに安いスーパーがあります。
・Coop Migros:中間層
・Aldi Lidl:安いスーパー
こんな感じの認識です。ですので私はいっつもAldi Lidlに行きます。
また私の友達で、わざわざドイツのスーパーに行き食材を大量購入している人もいました。
ドイツのスーパーのほうが明らかに安いので交通費を鑑みても、時間を気にすることがなければお得に済むと思います。
スイスで特に高いのは肉とチーズだと思います。チーズが有名なのに何でチーズが高いんだよと思いますが、質がいいからなのでしょうかね。。
けど唯一安いと感じたのがビールです。
スイスは日本でいうロング缶(500ml)しか売ってないのですが、そのビールがだいたい1~2CHFで買うことができます。ほんとにスイス来てよかったー!!
あとはパスタも安いです。なので必然的に自炊はパスタが多くなるのですが、
自分の場合、
朝食:食パン→昼食:いろいろなパン→:夜飯:パスタ
などという地獄の栄養バランスになりがちです。そのため、多少の料理スキルはあった方がいいでしょう。
自分は幸いなことにヨーロッパの食文化が大好きなので食事に関する不満はありませんが、日本食やアジア料理が好きな方はそれなりの料理スキルが求められると思います。
以上がスイスでの大まかな生活費となります!
どれだけ節約していても、他の留学先とはかかる費用が必然的に高くなってしまうかと思います。
このブログで紹介した「お得」という言葉は、あくまでもスイスで生活するうえでお得という意味です。当然のことながら、他のヨーロッパに行けばどんなこともスイスより安いのではないかと思ってしまいます。
しかしそのような高額なお金をかけてまでも来る価値がある国だと自信をもって言えます。
留学のためにお金を自分で貯めたり、親の経済状況、奨学金はもらえるかどうかをしっかり確認したうえでスイスという国を選んでもらえたらなと思います!
次回のテーマはまだ未定です。。のんびり書いていこうかな
ではまた!Schöne!
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